現在、描き下ろし中の『ゴー宣Special』のために、
左翼リベラルの論者の本にも目を通している。
『永続敗戦論』と言う本が絶賛されていて、売れてる
ようなので読んでみた。
「親米保守」の矛盾を突くのは面白いし、わしと近い
考え方をしているなと思う部分もある。
深い対米従属を続けている限り、敗戦を否認し続ける
ことができるこの状況を「永続敗戦」と呼ぶそうだ。
そりゃあ、「戦後レジームからの脱却」なんて言いながら、
「集団的自衛権」で意地でもアメリカの属国化を深めよう
とする安倍政権は、確かに「永続敗戦レジーム」に嵌って
いる。
だからと言って白井聡という著者が「永続敗戦レジーム」
から脱却しようと言っているのかと思えば、そんなことも
主張していない。
敗戦国民のルサンチマンを固め直すための本なのか?